矢部杵都岐社前の綱
巡行の綱
矢部の「綱掛け」は爽やかな五月晴れのなかに終わりました。今年は豊作まちがいなしでしょう。
昭和60年(1985)の『大和の野神行事 上』(県教委編)には田原本町で55ヶ所の野神の場所があり、ハツホはん、ハッタはん、ノガミなどと呼んで農業や牛馬の守り神として祀られていました。しかし開発などにより今ではほとんど無くなってしまいましたが、矢部、今里、鍵のほか三宅町の石見の「農神」、川西町の「きょ」と「じゃじゃ馬」などは、無形民俗文化財として伝承保存されています。
綱が人に巻きつくシーン
掛けられる綱
矢部の綱掛けは5月5日の午前、伊勢音頭を唄いながら、人に巻きついたりしながら村の南、綱掛けの地に掛けられて一年間見守るのです。
麦の輝き
麦秋
さて鍵と今里では6月2日に「蛇巻き」の行事が行われます。今は本番に備えて蛇(ジャ)になる大麦が育てられていて出番を待っています。
今里の昇り竜
現在巻きついている蛇は6月の引継ぎを終えるまで、八岐のオロチのように力を振り絞ってニラミをきかせています。
水口祭り
いよいよ苗代に種籾が蒔かれて米作りの作業が始まっています。神社から賜わった松苗やお札をツツジや季節の花を束ねて水口をまつります。
蛇巻きが終わるころ、そろそろ田植えが始まって、野神の多忙な季節を迎えます。
見学の方へ。鍵は朝から八坂神社で準備のうえ14時ごろから、今里は杵築神社で13時ごろから準備のうえで15時ごろから巡行の予定です。
<機構HP>矢部の綱掛
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<機構HP>今里の蛇巻
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参考:鍵の蛇巻
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